標的分子「フロント」の発見から創薬シードの創出へ

当社は、体内で起きる炎症の悪化に重要な役割を果たすマクロファージ中のタンパク質(=フロント /FROUNT)の機能を阻害することで、動脈硬化や慢性関節リウマチなどの難治性炎症疾患に対する副作用の少ない薬剤を開発することを目指した創薬研究プロジェクトを進めております。

  1. 炎症疾患は、マクロファージや単球などのエフェクター細胞が炎症局所に過度に集積し、活性化することで組織破壊が進むと考えられています。本創薬研究プロジェクトは、これらのエフェクター細胞の走化性を特異的に活性化する細胞内タンパク質(=フロント)の機能を阻害することで、動脈硬化や慢性関節リウマチなどの難治性炎症疾患に対する副作用の低い薬剤を開発することを目的としております。

  2. 当社および共同研究先である東京大学医科学研究科・松島教授らの研究グループは共同で、マクロファージや単球などのエフェクター細胞の細胞走化性において特異的に機能しているターゲット分子「フロント」を発見しました(平成17年8月号、「Nature Immunology誌」に掲載)。

  3. この「フロント」の機能を阻害しておくと、細胞が炎症局所へ移動する現象が見られなくなります。動脈硬化や慢性関節リウマチなどの難治性疾患においては、マクロファージなどのエフェクター細胞が細胞走化性によって炎症が発生しているところに集積することが原因となっていることから、この「フロント」の働きを阻害することで、これらの疾患に対する副作用の少ない薬剤を実現することが期待できます(平成19年12月、日本国内特許成立、平成21年11月号、「The Journal of Immunology誌」に掲載、平成22年2月米国特許成立)。

  4. 本プロジェクトは、独立行政法人科学技術振興機構(JST)から、FROUNT阻害剤開発の独創性・将来性を認められ、委託開発事業として本創薬開発の支援を受けて開発を進めてきました。その成果として新しい創薬開発システムの開発に成功し、これを用いた創薬スクリーニングから新薬候補薬剤を獲得し(平成22年3月、特許出願済み)、JSTより「成功」の認定を受けJSTホームページに掲載されました(平成22年8月)。今後のさらなる開発により関節リウマチ、動脈硬化症に対する新しい治療薬の開発を目指してまいります。開発成果の詳細は、JSTホームページ】を参照。

  5. また、本プロジェクトでは、これまで大手製薬企業および大学等の公的研究機関と共同で創薬開発を進めてきました。今回開発に成功した創薬開発システムは関節リウマチや動脈硬化、多発性硬化症、潰瘍性大腸炎、腎炎など数多くの疾患の治療薬開発にも広く応用できるため、今後新しい共同開発事業もさらに展開し、新薬開発を推進していく方針です。

  1. 箇条書き項目創薬研究プロジェクト

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